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日々のできごと
9.132017
また読ませていただきました
10代の頃「あしたのジョー」や「男一匹ガキ大将」など続きが読みたいという思いで毎週書店に行っていた。
年齢を重ねるとともに、めっきりマンガを読む機会も読みたいという思いも少なくなった頃、深夜のテレビで女子高校生達が麻雀で日本一を目指すというアニメを見た。
私にとってはとても新鮮で、放送が終わった後から現在までDVDや単行本を何度もレンタルし見たり読んだりしている。
私が麻雀のルールを知っていたためすんなりと入り込めた作品だったかも知れないが、作品の中登場する女子高校生達の人物像が凄くいい。
皆前向きな考え方、決して諦めない姿勢・・・・
作品の中で好きな言葉がある。
奇跡的な事が起きない限り優勝が難しい勝負の最終局、役満を積る女子高生がいる。上がれば順位は良くなる、しかし優勝は出来ないそんな中彼女は迷わず自分の上がり牌を捨て心の中で叫ぶ
「出直してきな!私は勝ちをあきらめない」
団体戦では先鋒にエースを据える高校が多い中、チームで一番弱い者を送り込む戦略を取る高校で先鋒になった彼女
「嬉しい事です。私には誰かに必要とされている力がある。エースになれる力じゃないけれど必要とされている。そんな”すばら”な事はない。捨て駒まかされましたぁ!」
と強敵に挑む超前向きに考える姿勢。
他にも数えきれない程の素晴らしい言葉がこの作品にはつまっている。
この作品を読んだり見たりしていると、何事においても彼女達のような気持ちで取り組んで行きたいと思う自分がいる。
この歳になって女子高校生達が主人公のマンガを読む事になろうとは思いもしなかったが、私には心に残る1冊になっている。
ある調査によると人気作品に共通しているのは人にとって普遍的なテーマ「あきらめないこと」「勇気」「仲間の絆」だそうで、読者はそういうところからエネルギーをもらっているのだろう。
この作品は約10年前から現在も連載されているが、長期の休刊も多くなかなか先に進まないのが難点であり期待感をそそられるところでもある。次号を期待しながら、始めから「また読ませていただきました。」
◆M.Hashimura